【運命星】劫財星の運勢

【運命星】劫財星

比肩星と似た性質を持つ、兄弟星の運勢を読み解きます。

劫財星の基本性格

自我が強く、比肩星と似た性質を持ち、兄弟星ともなるため、その性格にも共通点があります。性格的には裏表があり、命式中に偏印星や偏財星があると、権謀術数にたけたタイプとなりますが、あまりにも策を弄しすぎないように注意しましょう。

意志が強く、自我も強いのですが、比肩星のように一本調子ではなく、外見はソフトで人当たりのよい印象を与えます。柔和な印象なのですが、なかなか心の中を見せず、決して人の言いなりにはなりません。相手との交渉も上手に駆け引きして、内面の思いどころがあり、社交面での評価が高ければ、家庭内での評価は低い傾向です。

男性は、仕事熱心で、家庭は二の次になるタイプです。家庭に収まるタイプではありませんで、外向的です。特に、日干が甲、丙、戊、庚、壬の人は、この傾向が強まります。また、他柱にも劫財星があると、冷静で、物事をクールに割り切る手腕を持っています。

仕事運

比肩星と同様に、人から使われる職業よりは、独立自営の仕事や自由業に向いています。

  • 劫財星とともにある場合: 共同事業には不向きです。
  • 食神星とともにある場合: 技術者、不動産業、仲介業などが適職です。
  • 帝旺とともにある場合: 大きな組織のトップになれる力量があり、政治家や事業家として活躍します。松下電器の創業者、松下幸之助はこの組み合わせを持っており、食神星とともにあるため、衣食住に恵まれ、豊かな家庭生活を営める生まれています。
  • 身財星とともにある場合: 本業以外のものに手を出すと、失敗の憂き目にあいます。
  • 正官星とともにある場合: 上役との衝突が多く、サラリーマン勤めの場合、転職を繰り返されることもあります。
  • 偏印星とともにある場合: 印星に導かれ、多く、事業を興すと、迷いから失敗です。

頭脳のよさで人に認められます。上役からも引き立てを受け、順調な出世コースを歩みますが、言動に振る舞いがあり、注意が必要です。

金銭運

金銭運にはあまり縁のない生まれで、何かしら散財が多く、出費がかさむ傾向にあります。金銭そのものよりは、不動産などの所有を心がけるとよいでしょう。

配偶者運

  • 日支が傷官星: わがままな発言と行動が目立ちます。プライドの高い相手との縁があり、相手をつけるような言動をとらないように注意すべきでしょう。
  • 日支が正官星: まじめな配偶者との縁があります。高い地位で配偶者との縁があります。
  • 年支・日支がともに劫財星の場合: 結婚で一度嫁となります。年支、日支が同じ運命星の人か、再婚の人を選ぶと、その傾向は薄れます。

家族運

劫財星は、比肩星と同様に兄弟を表す星です。男性で、劫財星の多い人は、家庭生活に十分な運勢をうけても、後年は衰退します。もし、長男であっても親の後は継ぎません。また、兄弟仲は悪くありませんが、争いを好む傾向があります。(年干、空亡していると福分が薄れます)

  • 月柱に劫財星: 兄弟の仲は、養子にいく人もいます。
  • 家族運における十二運星(長生): 義兄弟は仲が悪いありませんが、また、兄弟仲は悪くありませんが、刑、冲、害していると、争いがあります。
  • 家族運における十二運星(沐浴): 家庭的に恵まれます。運勢に浮沈が多い傾向がありますが、中年以降に苦労があります。
  • 家族運における十二運星(冠帯): 兄弟は幸福で、長男が多い傾向であっても、分家、独立する暗示があります。

年干の劫財星につく十二運星

(沖、刑、空亡していると福分が薄れます)

十二運星 解説
長生 兄弟の仲は悪くありませんが、生家とは縁遠いなりがちです。
沐浴 家業とは違った、独立する傾向が強いようです。
冠帯 兄弟の仲は悪くありません。
建禄 家業を継がず、不安定な暮らしがあります。
帝旺 兄弟の力になってくれます。
兄弟はあなたの力にはなってくれません。
運勢に浮沈があります。
兄弟が弱くなります。
兄弟には縁が薄く、女性の場合は、生家とは縁遠いなりがちです。
兄弟が弱くなります。
離婚によって実家に帰りやすい生まれで、養子となる場合があります。