九星方位気学の世界へようこそ
あなたの毎日がもっと輝きだす、古代からの知恵。運命は決められたものではなく、自らの手でより良い方向へ導くことができる。そのための「地図」となるのが九星方位気学です。このページでは、その基本から実践的な開運法まで、わかりやすく解説します。
九星方位気学はあなたの運勢をかなえる開運法
幸運を呼び寄せることができる唯一の占術
九星方位気学の力とは
私たちは誰しもが幸運に恵まれて幸せに暮らすことを望んでいます。しかし、幸運に恵まれている人がいる一方で、不運にさいなまれる人もいます。自分の力や家族の幸運を願い、人々は昔から占術を使ってきました。占術には、手相や姓名判断、四柱推命、さらには西洋占星術などがありますが、これらの占術は人の運命を読み取り、良い運命と悪い運命それぞれに対処していくというものです。
気学も占術のひとつですが、ほかの占術には大きなちがいがあります。それは、人の運命を根本から変える力があるということです。なお、気学は九星と方位をもとに占う占術です。本書の「九星方位気学」の正式名称は「気学」ですので、これからは「気学」と表記します。
運命を好転させる秘術
気学を用いると、悪い運命を良い運命へ変えていき、良い運命はさらに良い方向へ導いていくことができます。現在どんな運命にある人でも、必ず転機をつかんで、その運命を好転させることができるのです。つまり、気学とは、自ら幸運をつかみ取ることができる開運法なのです。このように幸運度をアップすることができる積極的な開運占術はほかにはありません。
気学の基本原理
気学では、良い気の満ちている方位を吉方位といい、反対に悪い気の満ちている方位を凶方位といいます。
幸運を得るためには
吉方位がもたらす幸運の具体例
吉方位を活用することで、様々な種類の幸運を引き寄せることが期待できます。例えば、以下のような効果が報告されています。
- 仕事運・勉強運:昇進や栄転、良い取引先との出会い、プロジェクトの成功、試験の合格など。
- 金運:昇給、臨時収入、投資の成功、良い買い物ができるなど。
- 恋愛・結婚運:理想的な相手との出会い、パートナーとの関係改善、良縁に恵まれるなど。
- 家庭運・対人運:家族円満、人間関係のトラブル解消、信頼できる友人との出会いなど。
- 健康運:心身のリフレッシュ、体調の改善、良い医師との出会いなど。
このように、自分の目的に合わせて吉方位を選ぶことで、より具体的な願いを叶える手助けとなるのです。
方位を積極的に活用する
方位を使うと良いことが起き、凶方位を使うと悪いことが起きるのが気学の基本原理です。この基本原理を積極的に使って、吉方位で幸運をつかみ、凶方位を避けることで不運を遠ざけることができます。けっしてむずかしい原理ではありません。良い方位を用いて運勢を上昇させましょう。
では、吉方位を使うとはどういうことでしょうか。方位には東西南北の四方位に加え、南東、南西、東北、北東の8つの方位があります。この8つの方位のうち、あなたにとって良い気が満ちている方位へアクションを起こすということです。
吉方位の作用は吉方へ出かけることでも得ることができます。中でも、もっとも効果的なのは、自分が住んでいる家を吉方位へ移転(引っ越し)したときです。現在、引っ越しやマイホーム購入を考えている方は、本書との出会いをきっかけに幸運への道をつかんでください。
今はまだ引っ越しを考えていないという方は、旅行やショッピング、デートや訪問など日常の移動でも吉方位を使うことで開運をまねくことができます。買い物で良い方位に出かけたら、探していた品物がみつかったり、吉方位への旅行では良い思い出づくりができるでしょう。それはあなたの生活をきっと豊かなものにしてくれます。良い気に満ちた方位を使って、より多くの幸運を呼び寄せようというのが気学の開運法です。
不運を幸運に変えるところにある気学の神髄
不運・幸運を分ける私たちの運命を常に左右する「方位」
人は動くと、運に向かう
かならず吉凶には原因があり、物事の吉凶には「兆し」ということがあります。この中に、「吉凶は動より生ず」という言葉があります。これは、良い運命も悪い運命も人が動くことで生じるという意味です。しかし、そこにはひとつの大きな問題が隠されています。方位の作用は、これが何時にどこに向かおうが問題は生じると同時に常に(減)に向かわされます。
人は、何かの目的のために移動します。その移動が、その人の運を動かすという原理があります。人が動いたとき、その方位は吉凶の作用をもたらすのです。吉方位へ移動すると、その移動距離にもよりますが、幸運に恵まれます。反対に凶方位へ移動すると、不運に見舞われます。方位の吉凶を知らずに移動した場合は、もちろん移動した方位の作用は働きます。普通の人は、知らぬ間に凶方位を使ってしまっていることが多いのです。そうだとすれば、私たちは生まれながらの方位の不運を避けることはできないのでしょうか。
吉凶へ向かうために
気学では、まさにこの〝減〟が吉凶の原理を掌握するために考え出された占術といえます。人生の晴れ間にある幸運、不幸せのどん底にある不運。不運を避け、いかにして幸運を手に入れるかの気を気学は説いています。私たちは何の因果で幸・不運が生じるのでしょうか。
幸運への近道もありうる
それならば、吉の生じる方位を見て、減へ〝減〟へと向かう流れを食い止めていけば、人生は吉方へ向かう確率のほうがはるかに高いものへと変わるだろうとなる考え方です。
みなさんは移転や増改築などで方位の影響があることを聞いたことはありませんか。たとえば、昔のマイホームに引っ越してから家族が内外に引っこもりがちになったり、不運続きだという話を耳にしたことはないでしょうか。私の元へはこのようなご相談を抱える相談者がたくさんいらっしゃいます。調べてみると、多くの場合は引っ越しで凶方位を使っていたことがわかります。
凶方位の作用は人生に作用します。とくに年盤の凶方位を使った場合は、その影響は60年も続くと言われます。では、一度でも凶方位を使って移動したら、不幸が続くのかを避けられないのでしょうか。移動した方位の作用は、その人の運命そのものを変えていくのが気学です。でもそこはプラスに転じて幸運に向かうことも可能です。「発想転換」をすることで運勢を変えることができることも気学の神髄といえるでしょう。不運の連鎖を断ち切って吉運を味方につけると、次々と良いことが起こってくるから不思議です。
気学は歴史に裏打ちされ、今でも進歩し続ける知識
正しい知識を理解していただくために
「気学」の歴史
中国の自然の法則をもとにして発祥した「易」や、「奇門遁甲」、「方位術」は、仏教とともに日本へ伝えられました。平安時代は貴族の間でのみその知識であった「方位術」ですが、江戸時代になると庶民へも浸透するようになりました。千年以上の時を経て、日本ではゆっくりと方位術を磨き、現在の気学は、大正末期に園田真次郎が「方位術」を実践し始めたものであり、その一部の考え方をもとにしたものです。その後、多くの直弟子が生まれ、その直弟子がまた多くの著書を残したため、園田流が数多くの世に知られるようになりました。
進歩し続ける「気学」
気学とは、歴史に培われたデータを基に先人が私たちの子孫の幸福を願い築きあげた占術なのです。さまざまな書物やデータの裏づけをもとに本書でご紹介する気学は、インターネットが普及し、情報の社会となった今、簡単に幸運を得られると謳った「占い」の情報が氾濫しています。生半可な知識をひけらかし、間違った方位を人に教える人もいます。安易な情報に頼ることで、正しい知識を学び取ってください。
本書の使い方
本書では、初心者の方にもわかりやすく図を多数使って解説した気学の本です。これまで方位学を学んできた方も、みなさんの用途に合わせた吉方位の活かし方をご紹介しています。方位盤を示す「遁甲盤」では、凶方位にマークをつけて色分けし、どなたでも見やすくしてあります。そして、後半の「場面別活用法」では、ライフスタイルごとに吉方位の使い方を提案します。吉方位を調べたいだけの方なら、目的のページへどうぞ。毎日の暮らしで吉方位の力を活用して、ちょっといいことをしたいと思った場合は、「ラッキー方位表」を参考にしてみましょう。
気学の基礎知識
ご自分の生まれた年の九星や干支をなんとなく知っていても、そこに込められた意味まではご存じない方が多いようです。実は宇宙の法則を解明するために古代中国で考え出されたものなのです。
【コラム】東京を中心とした各方位
気学における「方位」は、自分の住まいを中心として、どの方向に何があるかを示します。方位は真北(地図の北)を基準とし、8つの方角に分けられます。ここでは、東京を例に、各方位に含まれる地域を見てみましょう。
方位 | 角度 | 主な都市・地域 |
---|---|---|
北 | 30° |
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北東 | 60° |
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東 | 30° |
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東南 | 60° |
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南 | 30° |
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南西 | 60° |
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西 | 30° |
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北西 | 60° |
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九星とは
宇宙に満ちあふれる9つのエネルギー
宇宙のエネルギー「精気」
気学は、宇宙のエネルギーを読み解いていくことから始まります。宇宙には目に見えないエネルギーが満ちあふれています。このエネルギーを精気と呼びます。精気は9つに分類され、これが九星方位気学の基本となる九星です。九星は、一般的に なじみ がある「星」の字が使われていますが、天空の星を指しているものではありません。西洋占星術や星占いで用いられる惑星や星座の「星」とはちがう意味を持っています。
精気は通常に影響する
宇宙のエネルギーである精気は、ある一定の法則で循環しています。精気の循環は、年、月、日、時間ごとにめぐっています。その年で満ちている精気を「年の精気」、月で満ちている精気を「月の精気」、その日に満ちている精気を「日の精気」と呼びます。
さまざまな影響を及ぼしています。精気は生まれのときに満っていた気がその人の創造の材料となった気が「本命星」といいます。この本命星が「年の精気」のこと。人生の大きな要素を知るために大切な要素とともに「月の精気」は「月命星」と呼ばれています。
九星(9つの精気)とは
九星(9つの精気)は、年・月・日・時ごとに循環しています。たとえば、年の九星がどのように循環しているのかというと、2013年は五黄土星、2014年は四緑木星、2015年は三碧木星…というように、漢数字が九から一へと逆行しながら循環しています。以下がその9つのエネルギーです。
あなたの「本命星」を見つけよう
「本命星」は、あなたが生まれた年によって決まります。これがあなたの基本的な性質や運勢の傾向を示す、最も重要な星となります。ただし、気学では一年の始まりが「立春」(2月4日頃)とされるため、1月1日から立春の前日までに生まれた方は、前年の九星が本命星となる点に注意が必要です。まずはご自身の本命星が何かを知ることから、気学の第一歩が始まります。
九星 | 読み方 | 象徴(イメージ) |
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一白水星 | いっぱくすいせい | 困難、始まり、水、愛情 |
二黒土星 | じこくどせい | 勤勉、奉仕、大地、母 |
三碧木星 | さんぺきもくせい | 発展、若さ、雷、声 |
四緑木星 | しろくもくせい | 信用、調和、風、縁談 |
五黄土星 | ごおうどせい | 支配、腐敗、中心、帝王 |
六白金星 | ろっぱくきんせい | 決断、活動、天、父 |
七赤金星 | しちせききんせい | 喜び、金銭、口、恋愛 |
八白土星 | はっぱくどせい | 変化、改革、山、不動産 |
九紫火星 | きゅうしかせい | 知性、名誉、火、離合 |
これら9つの星は、それぞれが独自のエネルギーと意味を持ち、互いに影響を与えながら宇宙の法則に従って循環しています。自分の本命星の性質を理解することは、自分自身の強みや課題を知り、より良い人生を歩むための羅針盤を手に入れることと同じなのです。
おわりに:幸運への第一歩を踏み出そう
気学はあなたの人生を豊かにするツール
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。九星方位気学は、決して未来を固定的に予言するものではありません。むしろ、あなたの人生という航海をより安全で、より目的地に早く着くために助けてくれる「天気予報」や「海図」のようなものです。天気が荒れそうなら準備をし、追い風が吹いているなら帆を大きく広げる。そのように、運気の流れを読んで主体的に行動することで、運命はあなたの味方になります。
大切な心構え
気学を学ぶ上で大切なのは、占いの結果に一喜一憂しすぎないことです。凶方位へ行かざるを得ない時もあるでしょう。そんな時は、過度に恐れるのではなく、「今は慎重に行動しよう」と意識するだけで構いません。逆に吉方位へ行くチャンスがあれば、それを最大限に活かす。この前向きな姿勢こそが、開運の最大の秘訣です。
まずはご自身の本命星を調べ、日々の小さな散歩や買い物から「方位」を意識してみてください。その小さな一歩が、あなたの未来を大きく変えるきっかけになるかもしれません。あなたの人生が、九星気学の知恵によってさらに輝くことを心から願っています。