吉方位と凶方位
運気を左右する方位のしくみ
九星気学では、自分にとって良いエネルギーが流れる「吉方位」と、悪いエネルギーが流れる「凶方位」が存在します。引越しや旅行などで移動する際にこれらの方位を意識することで、運気を大きく好転させたり、逆に不運を招いてしまったりすることがあります。
この記事では、あなたの運勢を読み解く上で欠かせない「吉方位」と「凶方位」の基本的な考え方と見方について、詳しく解説していきます。
吉方位と凶方位の基本ルール
【人によって違う】あなただけの吉方位
吉方位とは、あなたにとって相性の良いエネルギーが満ちている方位のことです。逆に、凶方位は相性の悪いエネルギーに満ちた方位を指します。
この「相性」は、あなたが生まれ持った「本命星(ほんめいせい)」と「月命星(げつめいせい)」という九星と、各方位に巡ってくる九星との関係性(相生・相剋)によって決まります。そのため、誰かにとっての吉方位が、あなたにとっても吉方位であるとは限りません。吉凶は、その人それぞれで異なるのです。
【誰にでも共通】注意すべき三大凶方位
個人の運勢とは関係なく、すべての人にとって悪い影響を及ぼす「凶方位」も存在します。これらは特に作用が強いとされ、移動の際には最大限の注意が必要です。
- 五黄殺(ごおうさつ):五黄土星が位置する方位。自ら災いを招く、最も強い凶作用があります。
- 暗剣殺(あんけんさつ):五黄殺の反対側の方位。他者から災いをもたらされると言われます。
- 歳破(さいは):その年の十二支の反対側の方位。物事が「破れる」とされ、計画の頓挫や人間関係の亀裂を招きます。
この他にも「月破(げっぱ)」や「水火殺(すいかさつ)」など、注意すべき凶方位はいくつか存在します。
【時によって変わる】方位盤で運気の流れを読む
方位の吉凶は、常に固定されているわけではありません。九星は「年」「月」「日」「時刻」といった時間の流れと共に、方位盤の上を常に移動しています。
その時々の九星の位置を示したものが「方位盤」です。具体的には「年盤」「月盤」「日盤」などがあり、これらを読み解くことで、いつ、どの方位が吉で、どの方位が凶なのかを判断することができます。
吉方位へ移動する(祐気取り)とは、この方位盤を基に、良いエネルギーが満ちているタイミングで、その方角へ動くことを意味します。
【実例】方位盤の見方(2014年の年盤)
ここでは具体例として、2014年の年盤を見てみましょう。方位盤では、万人共通の凶方位が特に強調されていることが多くあります。
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南東 三 A 悪殺気 |
南 八 |
南西 一 |
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東 二 |
四 |
西 六 |
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東北 七 |
北 九 P 歳破 / W 水火殺 |
西北 五 五黄殺 |
この年盤では、中央の「四」が中宮(ちゅうぐう)となり、五黄土星は西北に位置します。そのため、西北が「五黄殺」となります。その正反対である南東が「暗剣殺(悪殺気)」です。また、この年の十二支は「午(うま)」であり、その反対の「子(ね)」の方位である北が「歳破」となります。さらに北には九紫火星が位置し、一白水星の定位置であるため「水火殺」も重なっています。
方位に関する よくある質問
その年・その月の方位盤で「五黄土星」が位置する方位のことです。腐敗や破壊を司る最も強い凶作用を持つとされ、この方位を冒すと、病気、事故、トラブルなど、自らの行動が原因で起こる災難に見舞われやすいと言われています。
「五黄殺」の正反対に位置する方位です。まるで暗闇から剣で斬りつけられるような、予測不能な災難に巻き込まれやすい方位とされています。事故やトラブルなど、他動的・突発的な災いの影響を受けやすいのが特徴です。
それぞれ、その年の十二支、その月の十二支の正反対に位置する方位です。「破れ」を意味し、契約、交渉、結婚、人間関係など、あらゆる事柄が破談・頓挫しやすくなる凶方位です。計画通りに物事が進まなくなる作用があります。
